Mighty Mouse登場。その裏を読んでみる

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Appleの新マウス「Mighty Mouse」なんだか最近Appleまわりがいろいろと騒がしい。iBook G4とMac miniのアップデートに続き、8月4日に東京国際フォーラムで開かれるという謎のミュージックイベント。やっとこさiTunes Music Storeが日本でオープンかあ、と待ち遠しく思っていたら、突然今日になって新製品が発表されていました。その名も、「Mighty Mouse」。
 Appleは、かたくなに2ボタンマウスの提供をしてこなかった。「1ボタンの方がシンプルだ」ということがその大きな理由とされているのだけれど、本当にそうだったのかな?たぶん昔はほんとうにそう主張していたんだと思う。でも、「コンテクストメニュー」という機能をMac OS 8から用意するようになってからは、このメニューが使い勝手のいい機能であることはそれなりに認めていたのではないかと思うわけです。
 じゃあ、なんで2ボタンマウスを出さなかったの?という疑問が残る。今回のマウスの発表を見て思ったのは、やっぱり「人まね」はいやだったのかと(笑)。Appleは「革新的である」というメッセージを好む傾向があるので、その「革新性」を具現化するようなポインティングデバイスをずっと考え続けてきたんだと思う。
 考えてみれば、OSの機能が増えて、それにアクセスするためにマウスなどの機器にボタンを無制限に増やしていってしまっては、マウスの使い方もどんどん猥雑になっていく。僕が使っているLogicoolのレーザーマウス「MX1000」なんて、8ボタンも付いてますよ。慣れてしまえばそれまでなんだろうけど、やっぱり直感的な操作は難しくなるよね。
 今回の「Mighty Mouse」に革新性を感じるかといえば、正直「No」。でも、ある機能にアクセスする際に人がマウスに対して行うアクションは、特定のボタンを押して「操作」することではなく、触る・握るなどといった「動作」であるわけ。「操作」ではなく「動作」を使ってコンピューターを操る、なんだかこんなトートロジックなコンセプトがMighty Mouseの裏には隠れているような気がする。多機能で猥雑になりつつあるものを、どう直感的に扱わせるか、これがいまのAppleが考えていることなんじゃないかな、と。
 個人的にはこのマウス、ヒジョーに欲しいです。いや、マウスは腐るほどあるので、正直必要はないのだけれど、単純に使ってみたい。マウスとキーボードはコンピューターと人間をつなぐ非常に大切なものだから、いろいろと試して、いいものを使っていきたいなあと思います。

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