今日、仕事の帰りに新宿の紀伊国屋書店に『ヘビトンボの季節に自殺した五人姉妹』(最近ネタはこの人ばっかりなんだけど、ソフィア・コッポラの処女作、『ヴァージン・スーサイズ』の原作本です)を探しに行ったのだけれど、そこでおもしろそうな雑誌を見つけて衝動買いしてしまったのがこれ。いろんなアーティストのカバーを作ったデザイナーのインタビューや、有名人(なんだか安っぽい響きね)が一番好きなジャケットが紹介されていました。インタビューの中には、なんとあのピーター・サヴィルが!
僕のような80年代ニューウェーブ野郎にとっては、ファクトリー・レコードとピーター・サヴィルがデザインしたレコードのジャケットは、ジャケットのデザインの善し悪しを判断するルーツになるようなコードとなっているわけで、とても興味深いインタビューでした。氏曰わく、陰と陽、デカダンスとデジタル、ロマンティックとインダストリアルのように、「内部にある二面性」がキーになっていること。彼がデザインしたジャケットの中でもっとも好きなのはニュー・オーダーの『権力の美学』(Power, Corruption & Lies)だそうな。うわ、僕と一緒や。スウェードの『Coming Up』のジャケットも好きだったけど。
なお、その他のインタビュイーは、Blurやモリッシーなど、いかにも「イングランド」を象徴するデザインハウス、スタイロルージュや4ADの元お抱えデザイナー、ヴァーン・オリバー(Pixiesやミキ&エマのLushなんかもこの人のデザインね)など、興味深い面々。
あ、そうそう、スウェードといえば、ブレット・アンダーソンのソロが3月に出るらしいっす。楽しみ!