EOS Kiss Digitalにはたくさんのソフトウェアがついてきます。まずは初期状態でインストールされる4つのソフトウェア。
まずは「File Viewer Utility」。名前の通り、画像整理ソフトウェアです。3ペインの構造で、左にWindowsエクスプローラ風のディレクトリブラウザ、真ん中に写真のアイコンを表示して、右にExifの情報を表示します。カメラから写真を吸い出したり、回転など簡単な写真の編集もできるようです。基本的には、iPhotoでこのソフトウェア以上のことができるので必要はないのだけれど、動作が軽い点は売りになると思う。
つづいて「Image Browser」。画像ビューアーで、整理ソフトというにはちょっと機能不足な感じ。File Viewer Utilityとできることは似ているような感じなのだけれど、かなりパーソナルユースを意識した作りをしてあるように感じます。たとえばメニューとして印刷関係のコマンドが充実していたり、インターフェースもかなり簡素な作りになっています。
PhotoStitchは、QuickTime VRのような、360度回転できる写真を合成して作るためのソフトウェア。カメラを三脚に固定して、少しづつ角度を変えながら撮影していくと、重複した部分が写るはずです。これをソフト的に分解して、合成してくれる。テストしてないけど、合成した写真を見るためには特別なソフトウェアがいるのかな?
「Remote Capture」は、名前の通り、カメラとMacをつないで、カメラをコントロールしながら撮影するためのソフトウェア。つないで起動すると、ソフトウェアからの命令でシャッターを切ることができます。実はこの「リモートキャプチャ」の機能は、Mac OS X標準の「イメージキャプチャ」でも裏技的にできるのです(カメラが対応している必要があるけれど)。イメージキャプチャを開いて「装置を共有する、設定に変えた後、Web上での共有をONにすると、Safariの特定アドレスにアクセスすることで、Safariからカメラの中に保存されている写真を見たり、カメラをコントロールして撮影する、なんてことができるようになる。一時期この機能に関するスレッドが2ちゃんねるにあって、そこではCanonのカメラの動作がかなり多数報告されていたと思う(IXYとかね)。が、残念ながらEOS Kiss Digitalではつかえませんでした。
以上の4つがデフォルトでインストールされるソフトなのだけれど、File Viewer Utilityが入っていると、CanonのWebから落とせるアップデーターを使うと、ソフト自体をアップグレードできます。
FIle Viewer Utilityよりもちょっと大人な感じがする「EOS Viewer Utility」。インターフェース自体はあんまり変わっていないのだけれど、RAWの調整が直感的にできるような作りになっています。JPEGベースではなく、 RAWで撮って「現像の楽しみ」を味わうような人にはこちらのソフトのほうがオススメかもしれません。基本的にはRAWの復元ができる画像管理ソフトだと思っていただければおおむね間違いないと思います。
そしてもっとも高級感のあるソフトがこの「Digital Photo Professional」。黒のインターフェースを使っているあたり、かなりPro向けっぽい(笑)。こちらはもともとEOS Dシリーズの添付ソフトだったのかな、RAW現像のパラメーターがEOS Viewer Utilityよりも細かく設定できるほか、撮影後のホワイトバランス調整などもできるようになってる。難点は、動作が激重な点。僕のiBook G4 800MHzでは、なんだかもっさり感が強いです。ウインドウ内を黒で表示するのは、Professional向けのソフトでは多いのだけど、こういった細工すると画面が見づらくなるだけなんだけどなあ。
PHPとMySQLのお勉強に、いつか撮りためた写真をデータベース化し、Webで公開しようと思ったりしてるので、気軽に撮ったスナップと素材っぽく使える写真とは分けておきたいと思っています。ので、基本的にはiPhotoで一括管理しようと思っているのだけども、素材としての利用できそうな写真については、別ソフトで管理しておいたほうがいいかなと思ったりもする。Digital Photo Professional、使ってみようかな…。