きっかけはこのニュースでした…。
いや実際、マジで困るんですよ。壊れちゃったら。大容量のDAP、iPod Classic一択ですもん。
ようやく手に入る用になってきたのが128GB程度のもの、しかもiPhone 6系なので、音楽以外のデータでも容量食うし。
160GBでも、やっと厳選してデータを入れてあるというのに…。
以前ご紹介したとおり、現在のポータブルリスニングの環境は、iPod Classic (2009) 160GB + VentureCraft 7N USB-Dockケーブル + SONY PHA-1なわけです。
最近この環境にとある問題が。
VentureCraftのUSB-Dockケーブル、シールドがガチガチ(=ノイズの少ないいい製品ってことなんだけどね)のせいか、ケーブルが硬い。
こうやって接続していると、iPod ClassicのDockコネクタ部分にテンションがかかっているのがよくわかるわけです。
しかも「カチッ」とハマるタイプのDockコネクタではないので、コネクタ部分に圧力がかかるとグラグラして、たまに接触不良を起こして音が途切れたりしていたんです。
発生頻度は多くはないので「まあいいっか〜」と思っていたんだけど、販売終了と聞いて、「壊れたらマズイ」となったわけ…。
ただ、VentureCraftのを買った時もそうだったけど、Dock横出しで、且つUSBも横出しのデータケーブルって、殆ど見ないんです。
なので選択肢は一択、「作っちゃえ」と。というわけで自作しました。
まず用意したのは、以下のもの。
オヤイデ謹製、iPod/iPhone/ipad用ドックコネクター自作キット(横出しタイプ) @千石電商
USBケーブル Aオス-microUSBオス 20cm 右出し用@あきばお〜
というわけでさっそく自作開始。
まずはMicro USB端子の部分をザクッとカット!昔は安いとはいえ新品をこうやって切ったりするのに抵抗がありましたが、最近はすっかり慣れてきましたww。
USBの仕様上、中にはリード線が4本通っているはず。問題は、それぞれが何の線かわかるかどうか。
ほっ、一安心。リファレンス通りにリード線が色分けされている。緑がDATA+、白がDATA-、赤が5V、黒がGNDです。
ので、それぞれ被膜をさらに剥ぎ取り、予備ハンダをしておく。
続いてDockコネクタ側の処理。
オヤイデのDockコネクタ自作キットは、もともとはDock – ステレオミニプラグのケーブル作成用。なので、そのための小さな基板やチップ抵抗がついていたりしますが、USBデータケーブルの場合は不要。丁寧にピンがコネクタに刺さっていますが、これを全部抜き取ってしまいます。
んで、DOckコネクタのピンアサインを確認しながら、DATA+/-、5V、GNDだけに結線できるようにピンを挿していきます。
Dull as a Butterknifeさんの記事を参考にさせていただきました。
これによると、GNDが16番、電源5Vが23番、DATA-が25番、DAT+が27番のようです。
ので、先ほど抜いたピンを、それぞのれポートに差し込んでいきました。
挿して思ったのは、各ピンの間隔が1mmもなさそうなことろ。リード線も細いし、このピンが他のピンに接触しないようにハンダ付けするのは結構大変かも。
と考えていても仕方がないので、いざハンダ付け開始!
…できました!
ちゃんと結線されているかをテスターで確認した後、iPod ClassicとPHA-1を接続してテスト。
うん、ちゃんと音が聴こえる。
ここまでくればあともう一息。ハウジングにはめ込み、断線防止と絶縁のためハンダ付けしたピンまわりをグルーガンで固定。
ハウジングをプラスチック用の接着剤で止めて、しばしクランプで固定。
というわけで完成しました、横出し USB-Dockケーブル。1週間ほどフィールドテストとして使ってみたけど、全く問題なし。
自重でDOckコネクタがずれてしまったりすることもなく、平穏無事な出来上がり。
まあ、ケーブルとしてはかなりのダウングレードになるけど、安心には変えられません。
めでたしめでたし。