久々の、ロードバイク以外の話。と言っても、ロードバイクと関連はしているのだけれども。
目次
ロングライドの写真はみんなどうしてるの?
ロードバイクで遠出をすると、素晴らしい景色を見ることができます(もちろん、行く場所次第ですが…)。
それも、機械に頼るのではなく、自らの足でペダルを回してその景色に辿り着く、その達成感と到達感こそがロードバイクの魅力。
そんな時に思っていたのが「もっとちゃんとしたカメラでしっかりと景色を撮りたい」ということ。
以前からカメラは趣味程度で遊んでいたので、できればしっかりとしたカメラを持っていき、いろいろな景色を撮りたいなぁと思うのです。
みんな、ロードバイクのカメラ環境はどうしているのだろう。
多分大多数が「スマホ」
たぶん、大多数の方がスマホで写真を撮っているのだと思います。
ボクも、以前バックパックを背負ってロングライドに出かけていた頃は、一眼をバッグに入れて持って行ったことがありました。
が、まず「重い」。そして、いちいちバックパックから出す必要があるため、持って行ったところであまり撮らない、というか撮れない。
そして今は、「背中がフリーである」ことが特にヒルクライムの楽さに直結することに気付いてしまったので、出来る限りボトルケージにつけたツールボックスとジャージの後ろポケットに入るものだけに荷物を絞っている。
結局持って行くカメラは「スマホ」のみとなってしまうのでした。
でも、「ロングライドでも綺麗な写真が撮りたい」と思わせてくれたライドが、以前紹介した「津軽半島一周ライド」でした。
太陽を浴びながら心肺と脚力を限界まで削って登った竜泊ラインの眺瞰台、あそこから見る景色は本当に格別でした。
たくさんの写真をスマホで撮り、帰って写真を整理してみるとあれ不思議。
あそこで味わったあの感覚が再現できていない。
ぶっちゃけ、画質は綺麗なんです。でもどれも平板すぎて、みんな同じ写真に見える。
実はCanonのコンデジ「IXY 620F」も持って行っており、そのカメラで撮影もしたのだけれど、ズームが効くだけでやはり同じ、平板なのです。
あのライド以降、「ロードバイクでのロングライドにも携行できるカメラがほしい!」という気持ちがどんどん高まっていました。
ロードバイクのロングライドでも携行したいカメラの条件とは?
じゃあ、どんなカメラをどのように携行すれば、楽しく撮影しながらのライドが楽しめるのか?
条件はこんな感じです。
- とにかく軽い
- 絞りやシャッタースピードなど、画作りに必要なマニュアル設定が可能なこと
- レンズは出来る限り大きいほうがいい
- 撮像素子は出来る限り大きいほうがいい
- 撮りたくなった時にすぐに撮れる簡便性
- 落車や急な天候の変化に対応できること
まずは軽さ、これは正義です。
特にヒルクライムのシーンでは、少しでも重量物は持ちたくない。
そして、シャッタースピードや絞りなどを変えたマニュアル設定ができることやレンズの大きさなどは、画作りに直結する。
画質に直結する撮像素子も大きければ大きいほどいいけど、画素数はあまり気にしない(そもそも、小さな撮像素子に多くの画素数を詰め込めば画質は悪くなるので)。
カメラ自体の性能だけではなく、ストラップなどの環境も非常に大切。
以前のようにバックパックに入れてしまうと、撮るたびに一度止まり、バックパックを開けて撮影した後また戻す、ということになります。
できればジャージのポケットに収まるか、ペダル回しに邪魔にならない程度のたすきがけをし、安全状況さえ許せばペダルを回しながらでも撮影が出来てしまう環境が構築できるとベスト。まあ、無論そんな危険なことはするつもりはありませんが、パッと止まって電源オンして、撮影して再スタート、みたいなのが理想かな。
そして意外と大事なのが安全性とリスクヘッジ。
裸でカメラを持って行って、いざ落車とかしたら多分一気にオシャカでしょう。
カメラが落車時の身体へのダメージをあげてしまうこともありうる。
そして、ヒルクライムでは標高の高いところに行くので、突然の雨風や天候の変化に見舞われることも。
こうしたアクシデントが起きた際、どう最悪の事態を回避するのかをしっかりと考えておかなければなりません。
うーん、こう考えると「ロードバイクに携行するカメラ」って結構ハードル高いかも。
手持ちのカメラを整理してみる
というわけで、自分が持っているカメラのうち、どれが一番ロードバイクでの携行に適しているかを考えてみました。
NIKONのCOOLPIX P300、いわゆるコンデジです。最近はやりの「高級」コンデジではございません。
広域側がf1.8という明るさを持つものの、正直画質・機能的には今使っているiPhone 7 Plusと比べて優位性があまりにもなさすぎるのが残念。
軽いのはいいのだけれどね。
OLYMPUSのミラーレス一眼、PENシリーズの2代目、E-P2です。これまた古い機種で2009年発売か…
やはりこれだけ世代が古いと、AFの遅さとか正直耐えられる気がしない。
重さは500g程度。
最後に、メインカメラであるCanon EOS Kiss X5。趣味で遊ぶ分にはAPS-Cで十分なんです。
使い慣れているし、本当はこのカメラを携行したいのだけれど、メインに使っている標準ズームレンズEF-S 17-85mmを装着した重量は1kgオーバー。
実際に3つのカメラをもって近場を走ってみましたが、重さと機能とのバランスがもっとも取れているのはミラーレス機E-P2でした。
が、先ほども書きましたが、基本設計が流石に古すぎ、AFのスピード周りにかなりの不満が。
チップなども、この8年の中で大きく進化しているので、メインのロードバイク用デジカメにするにはちょっと寂しい。
じゃあ新しいのを調達しちゃえ!候補を挙げてみる
というわけで、「ミラーレス機」で400g台ぐらいなら十分にロードバイクで携行できることがわかりました。
ので、一念発起して新しいカメラを調達しようと、候補機種を考えてみました。
有名ブログ「しおいんですけど」さんなど、いろんなロードバイク関連ブログで見かける、SONYの高級コンデジ。
かなり評判の良い機種らしく、既にMK5まで進化しているのにも関わらず全てが併売されているという、ある意味で買い手泣かせのカメラ。
そのなかで、撮った写真をすぐにスマホに転送できるWiFi機能がついたMK2をチョイス。
まあ、上を見たらキリがないし。
撮像素子の大きさがAPS-Cであり、かつ軽量であることからチョイスしてみました。
スタイリングも含めた見た目もGood。
こちらはマイクロフォーサーズ規格のLumix。撮像素子の大きさからいえば、上記のRX100MK2とα6000の中間くらい。
今回の候補機種の中では最も重いけど、豊富なマイクロフォーサーズ規格のレンズをチョイスできるのは魅力。
という3台で悩みぬくことになりましました。
LUMIX GX7MK2を購入!
いろんなことを考えながら、価格を調べて最終的に購入したのは、Panasonic LUMIX DMC-GX7MK2でした!
ロードバイクで持ち運ぶには最低限の重量をクリアした上で、最も拡張性が高い選択肢をとった、というのがそれっぽい理由ですが、じつはもっと単純。
標準ズームである12-32mm(35mm換算で24mm-64mm)レンズの他に、25mm(35mm換算で50mm)の単焦点レンズをもセットにした「カメラのキタムラ」オリジナルセットに心を奪われてしまいました。
単焦点50mmというと、Canonでいうと「撒餌レンズ」と同じ。
カメラの楽しさを教えてくれたレンズと同じ画角が手に入るということで、それがGX7MK2を選ぶ十分な理由になってしまいました。
価格comでみても、ほぼ今が底値の状況のようですね。
カメラのキタムラ楽天市場店の商品リンク
【あす楽】 【当店限定】単焦点レンズ付! パナソニック LUMIX DMC-GX7MK2K-K ダブルレンズキット ブラック 価格: 感想:2件 |
ライカレンズ付属のキットもあります
E-P2もマイクロフォーサーズ規格であり、付属の14-42mmのレンズも使いませる。
また、4K動画撮影にも対応しており、それを生かした「フォーカスセレクト」や「4Kフォト」など、実用的な機能が詰まっていて、非常に魅力が高い機種でした。
ストラップ環境も整備
ストラップについては少し調べ、通称「速射(即写?)ストラップ」なるものがいいと感じました。
普通のストラップと比べ長さの調節が簡単であり、緩めることですぐにカメラを撮影ポジションに移動できる。
長さ調節はメッセンジャーバックでもよく使われている方式ですね。
走っている時には、ストラップをきつく締め、カメラを背中に回すことで固定が可能なようです。
また、よほどの前傾にならない限りは、サコッシュのように前に持ってくることもできるようです。
メインカメラでは、OPTECHというメーカーのストラップを愛用しています。
カメラの重さをうまく分散させ身体の負担を減らしてくれること、厚みがあり滑りずらいことから気に入って使っていますので、このOPTECHが出している速射ストラップを選びました。
TOSHIBA EXCERIA SDカードとカメラケースもゲット
GX7MK2は4K対応なのですが、それには十分なスピードで書き込みができるUHS-I Class 3以上のSDカードが推奨されています。
SDカードは正直、amazonの独壇場ですね。
高速なTOSHIBAのEXCERIA PROをチョイス。容量はとりあえず32GBあれば十分。
中華っぽいSDは地雷があったりするので、日本製なのは高評価。
ついでに落車時のダメージ保護、およびちょっとした雨の時にサドルバックに突っ込んでもカメラにダメージが行かないように、カメラケースも調達。
着脱が容易で、ストラップからの落下防止機能もあり。かつ、ジッパーにPLフィルターも入れる事が可能。
こちらは最近のお気に入りカラーでピンクをチョイス。
実際の店舗で確認しましたが、標準ズーム12-32mm装着の場合はSサイズ、単焦点25mm装着の場合はMサイズいい感じ。
とりあえず、Sサイズを注文しました。
この記事は全3回のうち、1番目の記事です
第1回:ロードバイクに最適なカメラとしてLUMIX GX7MK2を買っちゃった件 (本記事)
第2回:LUMIX GX7MK2は実用的な機能と美しい画質を持った楽しいカメラだった!実機レビュー!:外観と特徴的な機能をご紹介
第3回:実際にGX7MK2を持って行ったライドレポを公開予定