さて、今日もお留守番訓練は続きます。ランちゃんにとってはいまが試練の時期かな?
今日の目標タイムは2時間。いつものようにピアノに係留し、「待て!」と命令をかけたまま家を出ました。特に用事もないのに2時間も時間をつぶすのは結構大変なんだよ、ラン。うちの近辺にはワンコをつれて入れるようなカフェがないので、「田無にないかな〜」と思って探してみた。が、結局そんな店はどこにもない。う〜ん、オープンカフェみたいのがあれば、そこでランつれて好きなコーヒーが飲めるのだけれど…。しかたないのでドトールに行って時間をつぶす。
ドトールでぼーっとコーヒーを飲みながら本を読んでいると、携帯電話が鳴った。動物生命尊重の会のスタッフの方で、僕とランちゃんの仲介をしてくれたからでした。なんと、今日の夜にうちに来て、まず覚えるべきコマンドのしつけ方を教えてくれるといいます。たしかにランちゃんは散歩もだいぶ楽になり、「待て」とか「No」とかの基本的なコマンドはわかるようになったけど、お座りや伏せといったコマンドはまだ完全には理解していない。特に犬を飼うのが初めての僕にとっては、本を読みながらやってもなかなかうまくいかない。こうやってワンコと人間が幸せに暮らせるためにアフターフォローもしてくれるのだから、ありがたいことです。しかもボランティアだというのだから。やっぱりペットショップで買うよりも、全く以ていい選択をしたなあと思うし、感謝の心でいっぱいです。
さて、2時間時間をつぶした後、おそるおそる家に帰ってみました。昨日大丈夫だったから今日も平気だろう、と高をくくっていたのだけれど、これが大きな間違いでした。玄関に入ったら、みたこともない木のかけらがいっぱい。「あれ、どこだろう」と探してみると、応接間のドアと玄関の柱を必死に掘った跡が…。よっぽど寂しかったのか、かなりの深さでえぐれていました(涙)。今の入り口部分のカーペットも、ボロボロ(涙)。まあ、このカーペットはずっと前からボロボロなんだけど(笑)。ついにお留守番事件が発生してしまいました(笑)。まあ、犬を飼うんだから、これぐらいのことは覚悟していたので、家族全員笑ってごまかしましたけど。
ここのところのランちゃんは、うちにきた緊張で疲れがたまっているのか、甘えたり暴れたりしたあとは、よく部屋のはじっこに行って寝るようになりました。突然「ムクッ」と起きては、場所を変えながらよく眠っています。ただ、眠るときもできるだけ人のそばにいたいみたい。僕の足下にいたと思ったら、起きて父親の足下に行って、またぐっすり。そんなことの繰り返しです。だけどさランちゃん、避妊手術をしちゃったけど女の子なんだから、その寝方はどうかと思うよ…。足をおっぴろげて、大事な部分が丸見えじゃないですか…。
さて、夜になってスタッフの方が3つのコマンドをできるようなトレーニング方法を教えてくれました。基本となるのは、手におやつをもって顔を誘導する「マグネット」。これはランちゃんすでにできるようになっています。また、「ラン」と声をかけると僕の方をちゃんと向いてくれる。ので、基本はOK。で、このマグネットを基本として、手を高く上げ、おしりがついて座った瞬間に「座れ」と命令をかけ、餌をあげる。これを繰り返すことによって、手を上にかざすだけでお座りができるようになるとのことです。いまのランちゃんは、餌を目の前にすればお座りするのだけれど、「座れ」のコマンドでは顔を見上げるだけ。基本中の基本なので、これは何度も繰り返してできるようにしたいと思います。
第二のコマンドは「伏せ」。これはお座りの状態から、おやつを手の奥にもって両足の間に入れて、身をかがめて伏せをしたらおやつをあげる。これもなれてくると、両足の間に指をかざすだけで伏せをできるようになる、とのこと。そうだな、ランはまだ「伏せ」って言って伏せしたことないものなあ。
第三のコマンドは「セトル」(settle)。これは散歩中などに、僕が腰をかけたら、一緒に足下に伏せをする高等技術(笑)。リードをつけ、無理矢理にでも伏せをする位置にまでリードを引っ張るように踏み、伏せをして落ち着いたら、両前足の間におやつを落としてあげる。これを繰り返すことで、僕が座ったら、自分も伏せをすればおやつをもらえる、と思いこませれば成功。なれてきたら、人が多い場所やほかの犬のいる場所なんかで試してみるといいとのことでした。
会のスタッフの方だけではなく、預かりさんからも甘えすぎを強制するための方法をメールで伝授してもらいました(ありがとうございます!)。みなさんの力で、ランちゃんをなんとか一人前の一流ワンコに育ててみます。ランも頑張っているから、僕も頑張らないとね。