PowerMac G5に搭載されているPPC970系のCPUは消費電力と発熱が大きいというもっぱらの噂です。
下部にある「G5」ロゴのついている部分がヒートシンクになっています。かなり巨大で、それ自体で発熱が多いことがわかります。そんなCPUを2基も積んでいるのだから、冷却をするためにファンが9つもついているわけです。高負荷時にはそのファンがぐりぐり回り始めてかなりの騒音になる、という仕組み。
まあ、ハイエンドのマシンなので、静かであることはほとんど期待していませんでした。が、逆の意味で予想を裏切られました。そう、静かなんです。
以前の環境が、
PowerMac G4 466MHz (Digital Audio)をベースに、・Geforce 4 Titanium・ATAカード・内蔵HDD4台・SCSIカード・FireWire/USB2.0コンボカード・内蔵DVDマルチドライブなどなどを増強しててんこ盛りだったせいか、ひたすらファンが回りっぱなしでとても轟音を吐いてくれました。
それがG5に換えたとたん、起動していることも気づかないぐらい静かに動いています。30度以上あった今日の昼に、テストの意味もかけて10分前後のDV映像をH.264にエンコードしてみたんだけど、さすがにそのときにはファンがぐんぐん回ってうるさかったけど、それでも前の環境よりも静かだった。
やっぱりこの静粛性の土台を支えているのは、前面のパンチングメタルが全部吸気口の役割をしていて、つねに筐体内の空気を動かしている、ということなんだろうな。起動中に前面パネルのところをさわると、とても涼しい風が中に入っていく感覚があるものね。
いやあほんとにこれは買ってよかったと思う。これだけのパワーがこれだけの静かさで手にはいるのだから、いろいろとやってみたくなる。時間ができたら、映像系の編集をして、そのスピードアップを体感したいと思っています。
#が、一つ難点が。PowerMac G5を使ってからiBook G4を使うと、とても遅く感じるようになってしまった。考えてみればこのiBook、前のデスクトップとほとんど変わらない性能だったわけだから、G5と旧G4もそれぐらいの差があったのかなあと。