一般的に、冬はロードバイクにとってのオフシーズン。
そりゃただでさえ寒いのに、ロードバイクで風を切ってビュンビュン走ってりゃ、そりゃ寒い。
目次
冬はロードバイク通勤のベストシーズン?
ただ「通勤」ということを考えると、寒い方が全然マシ。夏はヤバい。
ロードバイク通勤をした日にゃ、汗がエンドレスで出まくり、会社についてもひたすら汗。
Macもビチョビチョになるし、着ているものもビッチョビチョ。
汗の臭いがぷ〜んとしてきて同僚に迷惑かけることも間違いなし。
冬なら、ロードバイクで汗をかいても、少し休むだけですぐに汗が引いてくれる。
ただし、ちゃんとした装備さえすれば、という条件付きなのだけれど。
今回は、冬をロードバイク通勤に最適な季節にするための自分なりのコツをご紹介します。
ロードバイク通勤に最適な距離とは?
個人的な感覚ですが、10km以下であれば、自転車はロードバイクでなくてもOK、クロスバイクでも問題なし。
服装も、普段着で十分かと。
15km程度になると、クロスバイクではちょっときついかな。
それに加えて、シューズやパンツなど、ある程度は自転車に特化した装備を加えていく必要があるかと。
20kmを超えると、完全にロードバイク仕様の装備で乗ることをお勧めします。
疲れやスピードも全然違うので、出社後の仕事も(多分)違うはず。
ちなみに僕の場合、東京23区の外側、西東京市から千代田区紀尾井町まででおよそ21km。
やっぱり、ロードバイク+専用装備で通勤してます。
基本は、温度に合わせたレイヤリング
ロードバイク通勤の基本は、音頭に合わせた「レイヤリング」が大事になります。
レイヤリング=重ね着、ということ。
と言っても、ただ闇雲に重ね着をするのではなく、「暑い」と感じたら脱ぎ、「寒い」と感じたら着る、それが手軽にできることが大事になります。
なので、走る時間の気温がどの程度なのかを把握しておくことはとっても大事。
僕は前日の夜に必ず次の日の気温を確認するようにしています。
15度以上の場合
冬というか、10月末〜11月のいわゆる晩秋のあたりには、15度以上の気温になることもあります。
この気温だと、「寒い」と感じるのは走り初めの一瞬だけ。
なので、いつでも半袖になれるような準備をするようにしています。
個人的には、30度以下の場合は半袖のサイクルジャージ一枚では着ず、必ず下にジャージ以上に速乾性があるベースレイヤーを着用するようにしています。
なので、冬で15度以上の場合は、
- 上半身:ベースレイヤー+半袖ジャージ+アームカバー
- 下半身:夏用のサイクルタイツ(フルレングス)もしくはショートタイツ+レッグカバー
という服装が多いです。
ベースレイヤーは、吸汗性・速乾性があるものを選択。
コンプレッション機能があると、疲れの回復が違います。
一番汚れるし、とにかく機能性とコスパを重視。その結果、amazonで売っているTESLAのコンプレッションを愛用しています。
ちなみに、175cm・64kgの僕でMサイズでぴったり。
アームカバーもレッグカバーもはおおよそ2種類あって、
- UVカットで日差しを避けるための夏用のもの
- 裏起毛AND/OR防風機能のある秋用のもの
正直どちらでもいい感じですが、どちらかを手に入れるのなら、汎用性の高い夏用のUVカットのものの方がいいかな。
僕はPeral Izumiのものを愛用しています。
PERAL IZUMI コールドブラック アームカバー
PERAL IZUMI コールドブラック レッグカバー
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風が強く、体感温度が低い場合は、ウインドブレーカーをはおりますが、スタート後10分ぐらいで脱ぐ羽目になります。
が、休憩などを入れる場合はいつでも羽織れるように、サイクルジャージの背中のポケットに。
それでも暑くなったら、アームカバーを脱ぐ。
さらに暑くなったらレッグカバーをも脱いでしまいます。
10度前後の場合
10度前後から本格的に冬の装備が効いてくる感じです。
典型的な装備はこんな感じ。
通称「セカンドレイヤー (2ndレイヤー)」と呼ばれるジャージは、
- 素材自体に柔軟性がある
- 前面には防風素材が使われているものの、前面裏には裏起毛なし
- 後面には、裏起毛を採用し、保温性高めている
などが特徴。
僕が愛用しているのは、「SUGOi」のRS180ジャケット。
赤い部分は防風素材を採用しており、前面からの風をシャットダウンしてくれます。
一方、前面から黒く見える部分の裏素材にはフリースを採用しており、保温性を高めています。
また、各所にベンチレーション用のジッパーがあり、たまった汗と蒸気を逃がしてくれます。
ベースレイヤーは長袖が基本。
先ほどご紹介したTESLAの長袖コンプレッションウェアを使うことが多いです。
吸汗性・速乾性も申し分なく、めっちゃコスパが高いです。
暑くなって着たら、2ndレイヤージャージのジッパーを下げて、走行中に風をジャージ内に取り込むようにして体温を調整します。
場合によっては、これでベースレイヤーが乾いてしまう。
下半身は、フルレングス (足首まである長さ)のタイツがオススメ。
足は基本的に常に動いているので、あまり寒さを感じにくいので、夏用のものでも、裏起毛タイプの冬用でも問題ないかと。
5度前後の場合
5度前後になると、走り初めはかなり寒く、身体が温まってくると汗が出てくるので、、体温管理が非常に重要。
特に通勤だとストップ&ゴーを繰り返すので、汗冷えをしないように細かく調整します。
5度前後では、ベースレイヤーにも保温性があるものを取り入れつつ、最も保温力と防風性が高い3rdレイヤーを取り入れます。
3rdレイヤーは、前面・後面両方に防風素材を取り入れているため、生地が厚く硬いのが特徴です。
内部は前面裏起毛などの処理がしてあり、保温性を保ちながら、風が当たらない部分でたまった熱気を放出するための細工がしてあるのが特徴。
3rdレイヤーはその生地の厚さと機能性から、かなり値段が張ります。
ので、前年のモデルなどの型落ち品、サイクル系のイベントで販売される特価品などが狙い目。
僕は、Y’s Road新宿ウェア店のSALEで買ったCraftのSiberianジャケットを愛用。 なんと税抜き9,700円でゲット。
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かなり地厚で暖かそうなジャケット。
前面にも背面にもフリース素材を採用しており、前面防風加工がしておあり、保温性も高いです。
ただ、3rdレイヤーの多くは、サイクルジャージにあるような3つの背面ポケットがなく、ポケットなしか、1つぐらいしかないので、諸々取り回しに苦労するかもしれません。
ただ、保温性はバッチリ。ある程度の風をもろともしないほど暖かい。
さらにベースレイヤーには保温性のある裏起毛タイプを選択。
TESLAにも、裏起毛のベースレイヤーが用意されています。
このラインナップの多さもTESLAの魅力。
暑くなったら、やはりジッパーを下げて風をジャージ内に取り組むことで対応します。
下半身は、やはり動いているので寒さを感じにくいですが、さすがに5度前後になると冬用の裏起毛タイプを選んでおくのが無難。
僕ばMavicのタイツを愛用。
もうディスコンなので、似たようなタイプのCraftのジャージをご紹介。
風が強い場合は、前面に防風素材を採用しているものを採用してもいいかもしれません。
0度前後の場合
0度程度だと、精神的にも覚悟が必要。特に走り初めはかなり辛いです。
この気温だと、ベースレイヤー+2ndレイヤー+3rdレイヤーの組み合わせが基本。
ベースレイヤーは、風の強さやその日の調子のより、裏起毛のタイプか通常タイプををチョイス。
「あかん、寒すぎや」と思ったら裏起毛、「寒い..」と思ったら通常タイプのベースレイヤーかな。
その上にセカンドレイヤーを羽織る。これは防風素材採用のジャージを選んでもいいし、通常の長袖ジャージを選んでもいい。
これも最初の「どれくらい体感が寒そうか」で選んでいます。
走っていて暑くなったら、セカンドレイヤーを脱ぐなどで対応します。
下半身は保温性の高い冬用のタイツが必須。風が強い日や体感が寒い日は前面に防寒素材があるものがベスト。
僕はCraftの防風性タイツを愛用。
こちらも暑くなったらセカンドレイヤーを脱ぎつつ、ジッパーを下げて風を取り入れるなどので対処。
その他の装備
気温に関わらず、アイウェアは必須。
風で目が乾くし、ゴミでも入ろう日にゃ危なくて仕方がない。
ただ、朝と夜に使うことになるので、明るいレンズを採用しているものがいいかも。
ブラウン系のレンズを装着しているのが、朝晩ともに使えて便利。
グローブは、だいたい2種類を使い分け。
15度〜10度前後までは、オープンフィンガーではなく、薄手のフルフィンガーのグローブを。
それよりも温度が下がった場合には、防風性のあるグローブをチョイス。
手袋は意外と重要で、結構手がかじかみます。
あまり汗をかかない部分でもあるので、少し厚手ものを気温が高い時に使ってもあまり困りません。
それ以外の盲点はやっぱり足。特にシューズは風が入ってくると、足先がものすごくかじかみます。
装着が意外と面倒なので、0度程度になるまで使いませんが、シューズカバーがあると快適に過ごせると思います。
最初は試行錯誤かも。でも、自分にとって最適な装備を見つけてください
温度感覚はひとそれぞれ。
今回のエントリでは僕なりの装備を紹介しましたが、少しずつ自分の感覚を試しながら色々なアイテムを取り入れてジャストな組み合わせを見つけてください。