前回はケーブル周りを作りました (ちなみに前々回はパーツ選び編でした)が、さて、今日はいよいよ作成本番。まずは、プラグ内部の取り回し用に芯線の皮膜を剥がす作業。
47研究所のOFCケーブルは皮膜が厚いため、ケーブルストリッパーを使用。が、先に根元をガッツリとキメてしまってたため、ストリッパーを使うと根元から皮膜を剥げなかった。ので、ちょっと皮膜を残して、その部分にもう一度スミチューブを使って仕上げ。
銀線の方は、0.5mmの芯線に、皮膜はちょー薄いものが。こちらはストリッパーが効かなかったので、地道にカッターで削いで剥いだ。
TOMOCAさんのページに、シールドを残して芯線を出す長さやGNDの長さなど、細かな作業手順が載っているので、こちらを参考にさせてもらいました。
そんでもって出来上がったのがこんな感じ。
これに、Plugの極性に合わせて線をハンダ付けしていきます。NTP3RC-Bの極性は、右がTIP、左がRingで、上にちょこっと出ているのがGND。先にHOT/COLDをはんだづけしましたが、GNDからやったほうが取り回し楽だったかも。GNDを結線するパーツがちょっと小さいので。
NTP3RC-B ハンダ付け後にはNTP3RC-Bに付属の内部カプラが付いているのだけど、先が太すぎるのと、断線防止のためにグルーガンでグルグルにしてしまったためうまく取り付けられず。結局絶縁はグルーガンに任せてカプラは使いませんでした。
そんで完成したNuetrikのPlugはこんな感じ。
続いては逆側Amphenol。こちらは、Plug内の遊びも多く、比較的楽。細かなスペックが出てなかったので、テスターで極性を調べ、Neutrikとほぼ同じ (右がHOT, 左がCOLD)であることを確認。同じく中の長さを図りながら、皮膜剥ぎの作業後、ハンダ付け。HOT/COLDはなんなくハンダ付けが出来ましたが、GNDがちょっと苦労。GNDを決戦できるスペースが大きいのだけど、Hot/COLDを先につけてしまうと、GNDは小さな隙間の間にコテを突っ込んでやる必要があり、ヘタすると銀線の皮膜にダメージを与え舞う。
こちらも先にGNDを決戦しちゃえばよかったと後悔。透明の絶縁パーツがついていたのだけど、やっぱりグルーガンで固めたたらキッツキツになって、外装のネジ回しがうまく聞かなくなってしまったので、スミチューブで再度絶縁。んで出来上がったのがこんな感じ。
さて、問題はちゃんと音がなるか。ビクビクしながらiPod Classic + SONY PHA-1に接続して再生。ちゃーんと音が出ました!完成したケーブルの見た目はこんな感じ。
音質のレビューはまたの機会に譲るとして、今回の反省点。
・素材選びを間違えた。銀線は良かったものの、OFCが皮膜を含めて太すぎて、Neutrik/Amphenolの最大径をちょっと超えた感じ。ブーツやらをつけるのがすごく大変でした。
・合わせて、外装用のチューブの選択も間違えた。収縮することも考えて、もっと太いものを選んでおくんだった。そうじゃないと、外装用チューブの隙間から芯線が見えてしまう。MDR-1RMK2は黒/赤のコンビネーションなのに、チューブからOFCの水色の皮膜が見えてしまっていて、カラーバランス悪し。
・あとは、外装用チューブの材質。網目の粗い外装用チューブはタッチノイズがひどい。これは芯線とのバランスをとることでもう少し改善の余地あり。
・グルーガンの練習はしときましょう。そうじゃないと、思った量を思った位置に適量流しこむことができない。特にAmhenol側は難しかった。
・単線三本のケーブルは異常に取り回しが悪い。想像してたことだけど。
でも、銀泉単線のケーブルを買うと結構な金額するし、なにより製作工程が楽しい。初号機にしては良く出来た漢字かな。
何か質問があれば受け付けますので、コメント欄に記載をお願いします!
では、次は音質レビューで。
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