6. ひたすら接着の日々は続く、エンクロージャー制作
第1室および第2室の内側には、吸音材代わりのフェルト(100均で購入)を貼り付けてみた。まあ、最終的には音を聞きながら手芸綿などを更に詰める予定ですが。
天板、裏板、底板と貼りあわせたら、最後はもう片方の側板を接着して筐体を閉めます。
やっぱり接着剤はあふれるほどタップリと。ある程度固定されたら、手などで拭ってしまえば、カット誤差で出来た隙間も接着剤ががっつりと埋めてくれます。
片方が完成したら、その重みを利用してさらにもう片側の筐体を閉じます。
んでもって、接着完了。まだこの段階では、継ぎ目に溢れでた接着剤やらがくっついている状態。
なので、ひたすらペーパーを掛けて仕上げをします!
…
と思ったのだけど、手でサンドペーパーをやると疲れること疲れること…。でも作品の仕上がりを決める重要な工程なので、手を抜くわけにはいかんし…。
ということで、困ったときの機械だより。近所のホームセンターでBlack & Deckerのサンダーを買ってきちゃいましたww。
我が家は、概ねほとんどの電動工具は揃っているのだけど、何故かサンダーだけはなかったんだよな。
ノリで一気にペーパー掛けたら、木の粉がものすごく宙に浮き、一気に鼻水ドバー。
みなさん、こういう作業をするときにはマスクをお忘れなく。
とにかく、板の継ぎ目が目立たなくなり、全体が水平を取れるようになるまでひたすらサンダーで磨いていきます。
結局一個につき1時間近くヤスリをかけまくった結果…
継ぎ目はほぼフラット、触れば少しはそこが境目であることはわかるけど、手触りもさらっとして綺麗に出来上がり。
バスレフダクト部は唯一後悔している点。先にもっとRをとっておくべきだった…。筐体を組んでからDREMELのリューターを使ってやったので、すこし荒っぽい出来になっちゃいましたが、まあよしとしましょう。
7. ターミナルとスピーカーユニットの配線と取り付け
最後に、ターミナルとユニットの配線と取付です。
まず、ターミナル側にはしっかりと音がもれないようにパッキンを。
といっても、パッキンがついていなかったので、DIY魂を発揮して「戸当りテープ」を買ってきた。
これを適当な長さと太さに切り、ターミナルの周縁部に貼り付けていきます。
出来上がりはこんな感じ。
内部の配線は、いつでも取り外しができるようにファストン端子を用意しました。通常、平型端子とも言われるやつです。
これをAmazonベーシックのケーブルの両端に圧着することで、いつでもケーブルの取り外し&ユニットおよびターミナルの配線が変えられます。
ターミナル側にファストン端子を差し込み、木ネジで固定します。
最後に、ユニットの取付。
テンション上がりすぎて写真を撮るの忘れた…(汗
ターミナル側から出たケーブルとユニットの端子を、+と-に間違いがないように結線し、予め位置を決めておく。
その部分にインパクトで穴を開け、ユニットに付属してくるクロの木ネジで固定するだけ。
最後に、スピーカーからアンプに繋ぐケーブルの加工。
これも、Amazonベーシックのケーブルとバナナプラグを使いました。
さすが同じブランド同士、太さなどはしっかりとフィットします。
5mmほど皮膜を剥いで、プラグ内側のネジから少し出し、それを一定方向もしくは前方向に広げてプラグに取り付けていくと、しっかりと固定されます。
慣れるまでは何度かやり直しましたが、なんとか出来上がり。
まあこの辺は基本アナログなので、とにかく変な接続をしなければ大丈夫かと。
8. 設置と試聴
出来上がったケーブルを使い、アンプとスピーカーを繋ぎ、オーディオ棚に収納…。
ワクワクしながら試聴!
…なんとも言えない響き。フルレンジならのでは自然な音と臨場感。ダブルバスレフから出る低音も変な強調がなく自然な量感で、かつ沈み込むような深みのある低音。
8cmなんでそこまでの大音量は出せないかもしれないけど、家の中でうるさく聴く分には十分なパワーを発揮してくれます。
というか、音が云々ではない、自分が好きな材料で好きに作ったスピーカーで好きな音楽を聞けるという体験に感動できます。
ちょっと低音のキレが悪いような気がするけど、これは中の吸音材をもっと入れることでチューニングできるかなと。
その辺はエイジングが進むにつれて少しずつやっていこうっと。
いやあ、それにしても木工は楽しい。
この記事を見ていただいた方、ぜひチャレンジしてみてくださいませ。
この記事の続き
この記事は、全3回のうちの3番目の記事です。
前編は以下をご参照ください。
第1回:ダブルバスレフスピーカーの製作! その壱 (素材探し〜設計〜カット)
第2回:ダブルバスレフスピーカーの製作!その弐 (ユニット選びとエンクロージャーの作製)