久々の木工ネタ。
限られたオーディオスペースにおけるスピーカーを作ろう
我が家のオーディオは限られたスペースにしか置けません。
こんな感じ。
まあこの写真はちょっと前までの環境になりますが、スペースが限られていることはよくわかっていただけるのではないかと。
YAMAHAのAVアンプ (YAMAHA DSP-AX2200)の下にはSONY製の5ディスクチェンジャーつきCDプレイヤー(SONY CDP-CE505)。この2つはほぼ横幅が同じ。載せている棚は無印のスチールラック。
これらの嵩を考えると、置けるスピーカーは幅17cm、高さ30cm程度のもになる。このサイズでいろいろと探したんだけど、なかなかないのよね…
仕方なく、Miller & KrieselのSX-7という卓上スピーカーを置いてました。
このSX-7というスピーカー、小型ながらずっしりと重量があり、このサイズとは思えないほど音がいい。唯一の欠点は低音の量感だったりする。また、外観上はスペースがかなり空いていて、ちょっとミスマッチでもあるわけで。
細かな仕様がどこを探しても乗っていないので詳しいことはわからないのだけど、どうもスタジオなどで使われるモニタースピーカーらしい。ので、かなり頑丈な作りの密閉型。バスレフポートもないので、そりゃ低音はあまりでないわな。
というわけで、もう少し低音が出るスピーカーが欲しかったのだけど、前述の通り丁度良いサイズのものがない。というわけで、作っちゃえと(笑)。
1.まずは素材の選定
これはもう、お好きにどうぞといった趣。ネットでいろいろと調べてみると、一般的にはMDFという合板が使われているみたい。
以前自作アイロン台を作った時にMDFは使ったのだけど、なんだかこう、あまり温もりのようなものを感じられない、ダンボールのような質感。ちょっと寂しいなあと。
家の雰囲気と合わせるには、やっぱり無垢がいいなあと思いいろいろとホームセンターを回ったところ、一番しっくりきたのはパイン集成材でした。
つか、amazonって、木材も売ってるのね…。
2. ダブルバスレフ型スピーカーの設計
さて、スピーカーにとって 最も大きいのは設計。低音を出すためにはバスレフ型と言われる設計のものが一般的みたい。いろいろなメーカーからバスレフ型は発売されているわけで、それじゃなんか作りがいもないかなあなんて天邪鬼がウズウズ。
ネットを漁ってみると、低音を出すための設計として、「ダブルバスレフ」と「バックロードホーン」という種類があるとのこと。
さらに詳しく漁ってみると「バックロードホーンはちょっと無理じゃね」と躊躇してしまい、結局ダブルバスレフに決めました。
型を決めた後は、もっとも重要なサイズ設計。スピーカーの理論にはいろいろあって、めっちゃ数学的(当たり前か)。しっかり理解しないととんでもないものができてしまいそうな気がしていたら、なんと板取り図やサイズなどを公開してくれているページを発見。
まずは最初の作品なので、設計はこのページを採用させていただくことにしました。
(事前に公表の許可を得ようと思ったのだけど、サイトに連絡先がなかったので、事後報告とさせていただきました。問題があるようでしたら、コメントにいただければ対処いたします)
3. スピーカーの板取り図作り
高速事業部さんのところに板取り図が公開されているのだけど、同じサイズの板材が近所のホームセンターでは取り扱っていない様子。代わりに手に入りそうなW450xH905xD15とW300xH905xD15というサイズの板を使って素材を切り出すための板取り図を作成しました。
W450xH905xD15の板取り図
W300xH905xD15の板取り図
この板取り図をもってホームセンターへGo!。板を購入し、カットサービスをお願いしました。
いつもこういう作業をお願いするのはDOIT東久留米店。ポイントカードを持っていると5カットまで無料になるし、切ってくれるのも結構熟練っぽいおじさんなので安心感があるのです。特に、スピーカーはカット精度があとあといろいろと問題となることが多そうなので….
というわけで、こんな感じで板を切ってもらいました。
さて、このバラバラの板がどんな風に組み上がっていくのか…。それはまた次回にでも(笑)。
この記事の続き
この記事は、全3回のうちの最初の記事です。
続編は以下をご参照ください。
第2回:ダブルバスレフスピーカーの製作!その弐 (ユニット選びとエンクロージャーの作製)
第3回:ダブルバスレフスピーカーの製作!その参 (最終回: ついに完成!)
“ダブルバスレフスピーカーの製作! その壱 (素材探し〜設計〜カット)” への1件のフィードバック